これまで偉そうにブログでジムの安全基準やトレーナーの選び方などを挙げてまいりましたが、私自身いきなり身に付いたわけではありません。
多くの失敗を繰り返した結果、思うことがあるだけの話なのです。
今日はそのひとつをご紹介したいと思います。失敗談ですw
19歳、スポーツクラブでアルバイト勤務していた時でした。
「ロッカーで人が倒れている」とお客様の声で慌てて駆けつけました。
当時、私は赤十字社のCPR(心肺蘇生法)の資格を取得していたのですが、倒れている人に対して本来、呼吸の確認、脈の確認、意識の確認を行わなければならないところ、いきなり抱き抱えてしまったのです。幸い何事もなく意識は回復し、ご本人もすぐに起き上がることができたのですが、資格を取得していたのに、なぜ正しい行動ができなかったのか?
ショックでした…
自分の無力さを感じました。
その時の私に足りなかったもの「覚悟」でした。
もしかしたら起こり得るかもしれないことへのイメージ。
今、ジムには何人のお客様がいて、どんなトレーニングを行なっているのか?初心者は?高齢者は?高重量を扱っている人は?あっちで大きな音が聞こえたらどんなことが起き得る?こっちで大きな音がしたら何の可能性がある?
その最悪のイメージを準備してフロアに立つ。
アクシデントは起きなくてラッキー。起きた時に何をするべきか。心の準備は常に必要。これが仕事なんだと学びました。
その想像が安全管理だけでなく、お客様の要望の先廻りに繋がり、お客様のなりたい目標のその先の提案力に繋がる。それがお客様との関係が長く続く秘訣なのではないでしょうか。
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