お客様の安全を確保し、快適なトレーニング環境を提供するための基準が必要ではないでしょうか。
この件に関しましてはトレーナーの指導技術や指導心得よりも、強く安全に気を付ける必要があると思います。
・通路幅の確保
最低でも1m以上の通路幅を確保します。主要な動線では1.5m程度が理想的です。
・マシンの間隔
隣接するマシン同士は、動作時の可動範囲を考慮して間隔を設定します。
・フリーウェイトエリアのレイアウト
スクワットラックやベンチプレス周辺に1~1.5m以上の安全スペースを確保します。
・鏡とダンベルの配置
リスク
鏡の前にダンベルラックを置くと、利用者が鏡にぶつかったり、鏡を破損したりするリスクが高まります。
安全な配置
ダンベルラックは鏡から距離を取り、トレーニング中に接触しない配置にするのが安全です。
・靴の着用ルールと足元の安全
シューズの着用
衛生面や安全のため、屋内専用のフィットネスシューズの使用を推奨します。
たまに、特にパーソナルトレーニングジムにおいて、足裏の感覚を大切にするあまり裸足でトレーニングを行うジムがありますが、重量を扱う際にはダンベルやプレートを足に落としてしまう可能性はゼロではありません。
もちろん自重のみで行うようなトレーニングを推奨しているジムには当てはまりませんが、シューズを着用していたから骨折が打撲で済む。なんてリスクマネージメントは必須です。
その他、AEDの設置や、来館時に血圧測定などその日の健康状態を簡単に把握する術もあるのです。特に24H営業でスタッフ不在タイムがあるジムは己の身は自身で守らなければならない環境もあります。
人が行き交う大手は割と安全確保に注力していたジムが多かったですが、近年パーソナルトレーニングジムの台頭によりトレーナーの感覚でトレーニングマシンを配置してしまい、お客様の安全への配慮まで行き届かないジムが少なからず存在します。
ジム選び、トレーナーのソフトの面と設備のハード面。どちらも判断基準にしてみてはいかがでしょうか。
コメント